セゾン投信の積立てシミュレーションと各ファンドの違いを比較してみた

セゾン投信 投資信託

セゾン投信ファンド比較

松井証券の投信工房に引き続き、別口の投資信託としてセゾン投信を始める事にしました。

投信工房では自分に最適なポートフォリオをロボアドバイザーに組んで貰いましたが、こっちはセゾン投信が運用するポートフォリオに乗っかる形になります。

始める理由としては、投資商品自体の分散とネットでも評判が良かったため興味を持ったという割りと単純な理由になります。

今回はセゾン投信を選んだポイントと、二種類あるファンドのうちどちらが良いかを積立てシミュレーションしてみてその比較を書いていきます。

セゾン投信を選択したポイント

商品が2種類だけなので迷わない

セゾン投信はの種類にはインデックスファンドに投資をする「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」と、アクティブファンドに投資する「セゾン資産形成の達人ファンド」の2種類しかありません。

どちらが良いかは後述しますが、あまり詳しくない初心者に取って余計に迷うことが無いのは利点だと思います。

インデックスファンド
「日経平均株価」「TOPIX」のような市場平均(ベンチマーク)と同じような動きをする運用を目指すファンドの事。信託報酬が低い。

アクティブファンド
設定した市場平均(ベンチマーク)の平均以上の利益を出す事を目指すファンドの事。運用コストが上がるため信託報酬は高い場合が多い。

口座引き落としの積立てが出来る

セゾン投信では口座引き落としにも対応していて毎月の積立てがより便利です。

勿論、スポット入金、スポット購入にも対応しているので自分の好きなタイミングで積立て、買い増しという運用も出来ます。

ただ、「お金が余ったら積み立てようかな…」では中々積立てが進まないと思うので、この口座引き落としって一見地味ですけど積立てる方法として最適だと思ってます。

過去の運用実績が良好

ネットでも評判の通り、セゾン投信は過去の運用実績が良好です。

過去の基準価額データを元に積立てシミュレーションを行った所、それぞれの運用結果は下記のようになりました。

ファンド名 評価額 損益(%)
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド 1,699,648円 約144%
セゾン資産形成の達人ファンド 2,269,967円 約192%

シミュレーション条件

  • 期間:2007/03/15 ~ 2017/01/20
  • 積立て条件:毎月10,000円を継続積立て
  • 積立て総額: 1,180,000円
  • 基準価額は各購入日のデータのみを参照しています
  • 購入日は公式の「ご購入スケジュール」で計算しています

※ あくまでもシミュレーション結果なのでご参考程度でお願いします。

約10年という期間で、グローバルバランスでは約144%達人ファンドでは約192%というのは素晴らしい結果だと思います。

もしこれが積立てではなく、最初に一括購入していた場合は、グローバルバランスでは約134%達人ファンドでは約170%という結果になります。

コツコツ積立てていた方がパフォーマンスが良かった理由は、リーマンショック等で基準価額が下落した時に多く買う事ができた為、一括購入に比べ平均取得額が下がった為となります。

投資信託の積立ては時間の分散も大事な要素という事ですね。

また、この結果では「セゾン資産形成の達人ファンド」の方が良いと出ましたが、それぞれの特徴と詳細な積立てシミュレーションをもう少し掘り下げて調べてみたいと思います。

セゾン投信のファンド比較

「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」と「セゾン資産形成の達人ファンド」の特徴を簡単に比較したのが下記表となります。

ファンド名 国際分散先 投資対象 販売手数料 信託報酬(年) 信託財産留保額
グローバルバランス 米国、欧州、日本、太平洋、新興国 株式と債券(50:50) 0% 0.69%±0.03% 0.1%
資産形成の達人 北米、欧州、日本、太平洋、新興国 株式 0% 1.35%±0.2% 0.1%

  • 2017/01/23現在のデータです
  • 信託報酬は税込み、概算値でファンドの規模に応じて変動する場合があります

投資信託は信託報酬の安さが大事なのでこの表でいけば「グローバルバランスファンド」に軍配があがりますが、それぞれのファンドのこれまでの結果も見ていきたいと思います。

グローバルバランスファンドの積立てシミュレーション

※ グラフはカーソルを当てるとその場所の詳細数値を確認できます

まずはグローバルバランスファンドの積立てシミュレーションからです。

上記でシミュレーションした条件と同じで、このファンドが開始当初より積立てを行っていた場合のグラフが上記となります。

結果だけを見ると最終的には利益が出ていますが、細かく推移を追っていくと評価額が100%を上回り始めたのは「2012/12/21」頃からとなっています。

これは、開始直後のリーマンショックの影響が大きかったと言えますが、積立て開始2007年からの約5年間は忍耐が必要な期間だったようですね。

資産形成の達人の積立てシミュレーション

次は資産形成の達人の積立てシミュレーションになります。

こちらも詳細を追っていくと評価額が100%を上回り始めたのは「2012/07/23」からとなります。グローバルバランスの時より5ヶ月早くプラ転した事になります。

どちらのファンドが良いか?

まずは先程のグラフを重ね合わせた物をご覧ください。

信託報酬のコスト面ではグローバルバランスが優れているものの、パフォーマンスの結果を見ると圧倒的に資産形成の達人の方が優れている結果となっています。

同じ条件で積立て投資をしていた場合、最終的には約570,000円もの開きが出たという結果になりました。

信託報酬を差し引いている基準価額での結果でこれなので、現在までのところは「資産形成の達人」の方がより多くのリターンを得られたという事になります。

ただし、資産形成の達人はアクティブファンドなので上がる時はインデックスファンドより良いですが、その分下がり幅も大きいようです。

その違いがわかる二つの基準価額の変化を下記グラフにまとめます。

基準価額の比較

基準価額は期間中の全データを利用しています。

二つの評価額を比べるとリーマンショック後は暫くの間、資産形成の達人はグローバルバランスより低い基準価額となっていたようです。

長期運用を考えるとこの下落は買い増しするチャンスでもありますが、考慮したいのがやむを得ない理由での途中解約についてです。

例えばですが、リーマンショック後にのマイナス評価にビックリして解約を検討したり、運悪くこの期間にお金が必要になった場合は資産形成の達人の方が損失が大きくなってしまいます。

株とかFXでの経験ですが、自分が所有している金融資産の評価額が目減りしていくのを見るって結構辛いです…。

これに耐えきれず狼狽売りして損をしてしまった事もしばしばなので、リターンが高いという事はリスクも大きくなってしまうという事は良く検討するべきだと思います。

後はよく言われる「余裕資金」でやるというのが一番大事ですね。

無くなっても良いお金は一円もないと考えてはいますが、損失は投資をやる上で覚悟しないといけない事だと思います。

まとめ

ちなみに、自分は信託報酬の安さをを優先してグローバルバランスを選んでいたのですが、今回各データを見比べてみて資産形成の達人にも少し割り振ってみようかなと考え直しました。

※(2017/02/01 追記)グローバルバランスと資産形成の達人、50:50で積立て投資する事にしました。
※(2017/09/27 追記)現在はリターン優先で資産形成の達人のみを積立投資中です。

松井証券の投信工房をメインにしているので、サブは資産形成の達人にするか、グローバルバランスと資産形成の達人を50:50、30:70とかで持っておくのも良いかもしれないです。

やっぱりこういう感じでデータを細かく比較していくのって大事ですね。

各種データについての注意事項

今回利用したデータ、試算結果については細心の注意を払っていますが実際とは異なる場合があるのでご了承願います。

投資は最終的には自己判断、自己責任ですのでその点よろしくお願いします。

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