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つみたてNISA(積立NISA)で初心者が押さえておきたいポイント

投稿:2017-09-26 17:29  更新:

つみたてNISA(積立NISA)

2018年1月からはじまる新たな少額投資非課税制度の『つみたてNISA(積立NISA)』について初心者が押さえておきたいポイントについて解説します。

つみたてNISAは主に投資初心者を対象に国がバックアップしてくれる制度でもあるので、これから投資を始めてみたいと思う方にもピッタリだと思います。

つみたてNISAとは?

2018年1月から始まるつみたてNISAとは、現行NISAと同様に非課税投資枠が設けられた投資制度の事で、年間最大40万円の投資枠から出た利益や分配金に対する税金がゼロとなる制度です。(通常は利益に対し20.315%の税金がかかります。)

つみたてNISAの最も大きな特徴としては『投資期間が最長20年』まで継続できる点で、最大で800万円まで非課税枠を使った投資をする事が可能になります。

つみたてNISAは少額で毎月コツコツと投資する事に適した、長期投資向けの制度とも言えます。

つみたてNISAと現行NISAとの違い

つみたてNISAと現行NISAの違いについて解説します。

どちらも非課税投資枠が設けられている制度ではありますが、下記の点に違いがあります。

NISA つみたてNISA
投資方法 自由 積立に限る
非課税投資枠(年間) 120万円まで 40万円まで
非課税投資枠(最大) 600万円まで 800万円まで
対象商品 株式、投資信託、ETF等 一定の要件を満たした投資信託およびETF
非課税保有期間 最長5年間 最長20年間
投資可能期間 2023年まで 2037年まで
出金 いつでも可能 いつでも可能

つみたてNISAと現行NISAについては併用は不可能でどちらか一つを選択する必要があります。

また、現行NISAからつみたてNISAへのロールオーバーは出来ません。

つみたてNISAとiDeCoとの違い

つみたてNISAと似たような投資制度に個人型確定拠出年金のiDeCo(イデコ)という制度も存在します。

iDeCoも少額をコツコツと積立ていく制度で投資にも使えますが、主に下記の点がつみたてNISAと違います。

つみたてNISA iDeCo
投資方法 積立に限る 積立に限る
非課税投資枠(年間) 40万円まで 14万4千円~81万6千円(※1)
対象商品 一定の要件を満たした投資信託およびETF 投資信託、定期預金、保険商品
非課税保有期間 最長20年間 加入から60歳まで(10年延長可)
投資可能期間 2037年まで
出金 いつでも可能 60歳まで原則不可

※1 職業や加入している年金制度により異なります。

つみたてNISAとiDeCoは併用可能な制度ですが、資金の途中出金が出来るかどうかが大きく異なるので、その使い分けは明白かと思います。

純粋な老後の資金はiDeCoで運用。もしかしたら途中解約があるかもしれない資金の運用はつみたてNISAでの運用が適していると言えます。

つみたてNISAで購入できる商品は?

金融庁が発表した10月13日時点の資料によるとつみたてNISAでは、114本の投資信託から商品を選択する事となります。

商品の一覧はこちらのPDFをご参照ください。

つみたてNISAの商品一覧表(2017年10月13日時点)

つみたてNISAは現行NISAと違い、金融庁が定めた厳しい条件をクリアした金融商品のみが販売できます。

なので初心者でも安心して買える商品ばかりだと思います。

つみたてNISAでオススメの商品は?

かなり絞り込まれているとは言え全体で100本以上ある中から初心者の方が商品を探すのは中々大変です。

そこで、『○○へ投資するならこれをオススメしたい』という例を出してみます。

選んだ商品は現在ある中でも特に信託報酬(手数料)が安いものを基準にしていますので、迷っている方は参考にしてみてください。

日本に投資

日本に投資したいと思う方は『iFree TOPIXインデックス(信託報酬:0.18%)』をおすすめします。

こちらはTOPIX(東証株価指数)に連動する運用を目指した投資信託で、これに投資するという事は日本の東証一部上場企業全体へ投資する事とイコールになります。

アメリカに投資

アメリカに投資したい方は『楽天・全米株式インデックス・ファンド(信託報酬:0.17%)』をおすすめします。

こちらはバンガード・トータル・ストック・マーケットというETF(株価指数等に価格が連動する金融商品)に投資を行う商品です。米国株式市場のほぼ100%の銘柄をカバーしているのでアメリカ全体へ投資する事とイコールになります。

米国には誰もが知っているAmazonやMicrosoft、Google等の世界的企業が多く今後も成長が期待できる投資先だと思います。

こちらは特に注目している銘柄なので詳しくは下記の関連記事もご参照ください。

日本を除く先進国に投資

日本以外の先進国(アメリカやヨーロッパ)に投資をしたい場合は『iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジなし)』がオススメです。(信託報酬:0.21%)

こちらはMSCIコクサイインデックスと呼ばれる指標と連動する投資を行う商品で、先進国と言っても半分以上が米国市場への投資となっています。(ヨーロッパの割合は35%程度)

日本を含む先進国・新興国に投資

世界を対象に投資をしたい方は『楽天・全世界株式インデックス・ファンド(信託報酬:0.24%)』がおすすめです。

こちらも米国投資でおすすめしたバンガード社のETFへ投資をする商品で、半数以上はアメリカ、続いて日本、ヨーロッパと先進国が81%を占める内容の投資となります。

しかし、今後の発展が見込める中国等も入っている事から、幅広く買ってみたい人は良い商品だと思います。

新興国を対象とする商品は信託報酬が高くなりがちですが、こちらに関しては0.24%とかなり低いのも特徴です。

アクティブファンドで投資

長期投資はインデックスファンドを推す人が多いですが、それを上回る結果を目指すアクティブファンドを買ってみるのも戦略としてはありです。

日本へ投資したい人は『ひふみプラス(またはひふみ投信』を。

世界中へ投資する場合は『セゾン資産形成の達人ファンド』が個人的にはおすすめです。

各商品のパフォーマンス比較を下記記事にまとめていますので、興味がある方はご参照ください。

商品はいくつ買えばいいのか?

上記でおすすめの商品をご紹介しましたが、一つに絞って買うべきか複数に分散するべきか悩むと思います。

こればっかりはその人の考え方によると思うのですが、私ならリターン重視の株式に投資し米国株と日本株の商品を『60:40』の割合で持ちたいと思っています。

勿論、リスクも高くなるためもっと安全に行くなら債券へ投資する商品も組み入れたりした方が良いですが、株式でも長期投資を前提にした場合はプラスになりやすいという結果もあるので、この方針で買ってみたいと思っています。

何故つみたてNISAは初心者に向いているのか?

つみたてNISAは初心者でも安心して投資がしやすいように、金融庁が厳しい条件で代わりに商品を選定してくれています。

投資なので損をする可能性はあるものの、所謂『良心的な』商品だけで固められている投資枠なので、基本どれを選んでも大きくは外れないと言った所でしょうか。

投資信託は5,000本以上あると言われていますが、手数料が高く金融機関が得をするための商品も多いため、もっと国民に投資に参加して欲しいと考える金融庁が直接行動に出たとも言えます。

また、積立ですのでまとまった資金が無くても投資が始めやすいです。

貯金のようにコツコツと投資したい方や、投資の勉強を始めてみたい初心者につみたてNISAはピッタリだと思います。

つみたてNISAは何処でできる?

つみたてNISAを始める場合は、何処か一つの証券会社にNISA口座を開設する必要があります。

大手証券会社に口座を開いておけば、複数の対象銘柄から選択する事が可能となるのですが、セゾン投信の『セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド』や鎌倉投信の『結い2101』等はそこへ口座を開いて直接購入する必要があります。

また、複数の銘柄を取り扱う証券会社を選ぶ場合は、『積立投資』に力を入れている所が使い勝手良いと思いますので、少額からの積立にも対応している楽天証券、SBI証券あたりが初心者にも使いやすいのではないでしょうか。

証券会社 主な銘柄
SBI証券 各種インデックスファンド、ひふみプラス等
楽天証券 各種インデックスファンド、ひふみプラス等
セゾン投信 セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
セゾン資産形成の達人ファンド
鎌倉投信 結い2101
レオス・キャピタルワークス ひふみ投信

※ ひふみ投資とひふみプラスの投資内容は同じです。ひふみプラスは外部販売用の商品です。

アクティブファンドは直接販売のものもあり、インデックスファンドとの組み合わせ投資がしにくい状況です。

なのでセゾン投信や鎌倉投信の商品を買いたい場合は、インデックスファンドを諦めなくてはなりません。

つみたてNISAで知っておきたいリスクは?

つみたてNISAを始める上で知っておきたいリスクについて解説します。

つみたてNISAは貯金と違い投資なので元本割れのリスクが伴う事を知っておかなければなりません。

なので、1円でも減ってしまってはまずいお金をつみたてNISAに回すのは止めたほうが無難です。

また、含み損による精神的なストレスについても考えておかなくてはなりません。含み損はそこで売ってしまわなければ損失とはなりませんが、一時的でも評価額がマイナスになるのに嬉しいと思う人はいないと思います。

ただし、投資は必ずしも損をする訳ではなく、長期間投資を続ける事によって価格の上下でコストが平均化されてより勝ちやすい傾向にあるようです。

なので、下がっている時は買い増しのチャンスと捉えどっしりと構える覚悟が必要です。

特に、つみたてNISAの対象商品は長期投資に向いた商品が多いので、10年以上積み立てて行く戦略を取れば良い結果に終われる可能性も高いです。

以下に、過去のデータを用いた積立投資シミュレーションを掲載します。

つみたてNISAの投資シミュレーション

次に、つみたてNISAは『本当に儲かるのか?』をシミュレーションしてみたいと思います。

将来の事は誰にもわからない…とは言いつつも、上手く運用すればこのように増えていくというイメージを掴みやすいようにインデックスファンド、アクティブファンドそれぞれで積立シミュレーションをやってみます。

投資条件

  • 毎月10,000円を積立投資(投資総額は96万円)
  • 期間は2009-10-28~2017-09-25の8年間
  • インデックスファンドは『eMAXIS 先進国株式インデックス』を選定
  • アクティブファンドは『セゾン資産形成の達人ファンド』を選定

※ なるべく長い期間でシミュレーションするために収録データが多い上記2銘柄を選定しております。

インデックスファンドで積立した場合

ここにシミュレーション結果が表示されます


インデックスファンドの『eMAXIS 先進国株式インデックス』で積立シミュレーションすると+179%という結果で終わりました。

毎月1万円を貯金した場合に比べ約76万円も得した計算となります。

アクティブファンドで積立した場合

ここにシミュレーション結果が表示されます


アクティブファンドの『セゾン資産形成の達人ファンド』で積立シミュレーションすると+196%という結果で終わりました。

毎月1万円を貯金した場合に比べ約92万円も得した計算となります。

うまく運用できれば資産が倍になりしかも税金がかからないので、将来に向けた積立に是非とも活用したいですね。

また、リスクがあると言っても手数料体系が適正で、長期投資に向いている商品であれば他の商品でシミュレーションしてもプラスになりやすい傾向にあるようです。

なので、商品の選定に自信のない初心者にとっては金融庁が厳選した銘柄への投資は強いバックアップとなりそうです。

まとめ

知り合いにつみたてNISAを紹介するきっかけに今回色々と調べてみましたが、この制度は投資初心者にやさしく作られている制度だという事がわかりました。

現行NISAも当初は初心者への敷居を下げる目的で開始された制度かもしれませんが、こちらの方は投資商品の幅が一般と殆ど変わらなく、投資にはそれ相応の事前知識が必要でした。

しかし、このつみたてNISAは金融庁が商品を絞り込む事によって、初心者でも選びやすい仕組みとなっています。

インデックスファンドとアクティブファンドどちらを選択するかとか、商品毎に微妙に異なる手数料とかの違いはあるものの、大きな落とし穴は金融庁が埋めてくれているので、サイコロを振って決めた商品に長期投資するというような感じでもいいのではというレベルです。

私は国内株式は個別銘柄で買っているため、つみたてNISAではアメリカへ投資する『楽天・全米株式インデックス・ファンド』を購入する予定です。

米国は世界経済の中心であり将来有望な企業が多く集まっている国でもあるという事と、多くの企業はグローバル化されていて、アメリカに投資する事は結果的に世界へ投資するのに繋がると考えています。

日本やヨーロッパは成熟してしまっている、新興国は成長は見込めても不安定(最近ではトルコ通貨の暴落等)で、過去の投資シミュレーションで比べて見ても米国がやはり優秀です。

寄らば大樹の陰なので、長期投資をしてこそ意味のあるつみたてNISAではこういう面も考えておきたいです。

簡単ですが、つみたてNISAについて初心者が押さえておきたいポイントは以上です。

プロフィール

名前:牛丼は中盛
  • 自営業の30代半ば男
  • 投資経験は株とFXをつまむ程度
  • 株を始めてすぐライブドアショックを経験
  • FXはギリシャ危機の時に始める
  • 投資信託を始めた機会に投資の勉強を開始
  • 現在の資産は約2,000万円