神戸製鋼所(5406)がアルミ製品の性能データを改竄(かいざん)していたという問題が、10/6(金)のクローズ後に発覚しましたが、3連休後の今日は案の定ストップ安となりました。
『株式市場クローズ後、3連休前…』何というタイミングでニュースを出してきたんだという感じですが、日産の時といいこの発表のやり方は株主にとってはたまらないですよね。
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神戸製鋼所はホルダーでは無いのですが、あちこちに飛び火しそうな感じだったのでその影響度合いを調べてみました。
神戸製鋼所(5406)のチャート
まずは、神戸製鋼所の2017年10月10日(火)の日足チャートからです。
不祥事発覚後の連休明け火曜日は、-300円(-21.92%)のストップ安、1,068円でクローズしています。
多方面への影響かつ、安全基準を満たしていない製品を納入していた事が大きな原因となったのではないでしょうか。
日産自動車に引き続き2週連続の不祥事発覚となるのですが、日産があまり下がらなかった理由には安全基準については問題なかった(とされる)というのがあると思います。
株式の掲示板等を見るとニュース発表直後は、直前の日産の例もあってか楽観視している人がチラホラ居ましたが、『安全に対する不祥事は売り』と今後の教訓に覚えておきたいと思います。
不祥事が飛び火した銘柄
私がチェックしている銘柄では、神戸製鋼所の影響が最も大きかった銘柄は丸紅(8002)でした。
日経新聞が『神鋼ショック』と呼んでいますが、丸紅はここと取引が多いからという思惑?で商社の中では一番売られたようです。
神戸製鋼所の製品を使っている自動車関連も注目はされていたと思いますが、こちらは言うほど下げず。
商社株がまず下げるとは意外だったんですけど、自動車関連はこれから影響を調査するという事なので、暫くは注視したいです。(私としては日産が心配です…)
他には航空機、鉄道メーカーへも納入していたらしいですが、どこまで影響したかは後日はっきりしていくと思うので、わかり次第追記していこうと思います。
余談:商社株の配当利回りがおいしくなってる
神鋼ショックで大きく下がった事もあり、商社株の予想配当利回りがおいしくなっています。
丸紅(8002)は3.41%、三井物産(8031)3.68%ともし資金があるならこのどちらかを買いたかったなと思ってます。
事件は売り、事故は買いだとすると、商社にとってはもらい事故ですからね。
神戸製鋼所と合わせて商社株もチェックしていきたいと思います。
追記:影響拡大で更なる下落の可能性も(10/14)
ニュース発表から一週間が経過しましたが、次から次へと出る悪材料は絶望的に思えます。
2017年10月13日(金)のチャートでは805円で引けていますが、神戸製鋼所の納入先は国内外の約500社に拡大との事から、経営に深刻な打撃を与えるのは間違い無さそうです。
中には一時的な反発を期待して買う人もいるようですが、これはもう手出し無用ですね。
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